ずとまよ「正義」歌詞の意味を独自解釈して考察!風声鶴唳な主人公に共感!

ずっと真夜中でいいのに。

彗星の如く現れては良楽曲を量産し続ける「ずとまよ」こと「ずっと真夜中でいいのに。」今回はそのうちの1曲「正義」の歌詞の意味を解釈して徹底的に考察していきたいと思います。

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MV

歌詞

つま先だって わからないのさ
そっと芽を合わして仕舞えば
仕舞うほど花びら散って
ただ体育座りして 抗ってる君と並んで
手を振る今日は 僕と君に近づきたいから

赤い瞳が ぼやける音
耳障りな声で 君と歌うけれど
深い昼寝の温度に慣れてくの?
飛び跳ねた笑みだけ 間違いそうもなくて

ただ 思い出して 終わらないで
抱きしめたいように
容易い笑みじゃ 纏めきれぬほどに
ただ はしゃいだって 譲り合って さよならさ
出遅れた言葉 誓って
冷めた皮膚だけ継ぎ足して
生かされてた 浅い声の正義であるように

近づいて遠のいて 探り合ってみたんだ
近づいて遠のいて わかり合ってみたんだ
近づいて遠のいて 笑いあってみたんだ
近づいて遠のいて 巡り合っていたんだ

そっと揺り起こしても 何も変わらぬ存在を
大切に しすぎてしまうから
きっと これから先 もっと綺麗な文字で
拾い集めるんだろうな

悪いこと してなくても
秘密を隠し通すことが 正義なら
青い風声鶴唳 押し込んで
いつでも帰っておいでって
口癖になってゆくんだ

ただ 思い出して 終わらないで
抱きしめたいように
容易い笑みじゃ 纏めきれぬほどに
ただ はしゃいだって 譲り合って さよならさ
出遅れた言葉 誓って
冷めた皮膚だけ継ぎ足して
生かされてた 浅い声の正義であるように

なんども話そうと
なんども瞑ろうとしても
途端に真っ白くなって
途端に伝えすぎちゃうね
今は単純に散々に願うのさ 傲慢でも精一杯の
「うんうん。」って君と僕で
喋ったね、夢の話で
くすぐったい笑みで今は全て

まだ 聞こえないで 終わらないで
抱きしめたいように
小さくなった声に 嘘がないように
ただ はシャイいだって 笑いあって さよなら差?
手遅れた言葉 誓って
冷めた皮膚だけ継ぎ足し手
生かされてた 浅い声の正義であるように

近づいて遠のいて 探り合ってみたんだ
近づいて遠のいて わかり合ってみたンダ
地下着いて 問い解いて 笑いあってみタンダ
チカヅイテ トーノイテ 巡り合っていたんだ

チカヅイテ トーノイテ サングリアッテミタンダ
チカヅイテ トーノイテ ワカリアッテミタンダ
チカヅイテ トーノイ十 ワライアッテミタンダ
チカヅイテ 十ー退イテ 巡り合ってみたんだ

作詞作曲:ACAね

タイトル「正義」の意味

「正義」という言葉自体は皆さん
聞き慣れたものであると思います。

意味としては

社会の秩序などを
考えたときにそれに法る行動

といったところです。

うーん。まさにイメージ通りですね。

とはいえ、正義という言葉は広義です。

本楽曲における「正義」とは
何を意味するのでしょうか?

「正義」の登場人物

歌詞の登場人物は

「僕」と「君」

の二者です。

後述していく歌詞で明らかになっていきますが、「僕」と「君」は大袈裟に言うとコミュニケーション障害、控え目に言うと人見知りといったところです。

  • 近づきたいけど近づけない
  • 親しくなりたいけど親しくなりたい

そんなもどかしさが詰められています。

この時点で共感できる人は特に必見です!(私自身、かなり共感性が高かったです)

「正義」の歌詞の意味・考察

縮まらない心理的距離

つま先だって わからないのさ
そっと芽を合わして仕舞えば
仕舞うほど花びら散って
ただ体育座りして 抗ってる君と並んで
手を振る今日は 僕と君に近づきたいから

作詞作曲:ACAね

初のフレーズは

つま先立って、つま先だって

の両パターンの解釈ができる。

つま先立っての場合は

背伸びしてもわからない。

つま先だっての場合は

君の片隅すらもわからない。

という解釈になる。

どちらをとっても、主人公が君のことを理解していないことが訴えられている。

 

仕舞うとは、終わりにする。

ということ。

芽(目)が合っては、何もなく終わる。
それを「僕」と「君」は繰り返していた。

繰り返していたことの根拠は“花びらが散る”というフレーズ。季節を繰り返していることがわかる。

 

体育座りして 抗ってる君

というフレーズからは

君は心理的な壁を作るのが得意

なことが読み取れる。

これはおそらく主人公も同じでしょう。

赤い瞳が ぼやける音
耳障りな声で 君と歌うけれど
深い昼寝の温度に慣れてくの?
飛び跳ねた笑みだけ 間違いそうもなくて

作詞作曲:ACAね

瞳が赤くなるとき=泣いた後

ぼやけるという表現も、
同じように涙を連想させる。

君と距離が縮めれないから、いじけている。

そして、決して美しいとはいえない君との音色を、自らの心の中で奏つつ、なんとなく眠りについていく。

飛び跳ねた笑み

というのは、現実の君との思い出の1ピースでしょう。

かけがえのない思い出を、
いつまでも大切の抱きかかえている。

好きな人との何気ない一瞬こそ、案外いつまでも記憶に残っているものですよね。

「僕」なりの正義

ただ 思い出して 終わらないで
抱きしめたいように
容易い笑みじゃ 纏めきれぬほどに
ただ はしゃいだって 譲り合って さよならさ
出遅れた言葉 誓って
冷めた皮膚だけ継ぎ足して
生かされてた 浅い声の正義であるように

近づいて遠のいて 探り合ってみたんだ
近づいて遠のいて わかり合ってみたんだ
近づいて遠のいて 笑いあってみたんだ
近づいて遠のいて 巡り合っていたんだ

作詞作曲:ACAね

上のBメロで思い出を大切にしていることを述べたが、それに不満足である様子が

思い出して終わらないで

という部分に込められている。

確かに思い出は大切。

しかし、主人子の望みは現実の君と仲良くなることだから、“抱きしめたい”という具体的かつ確証的な欲望が綴られている。

 

ただ はしゃいだって
譲り合って さよならさ

というフレーズは秀逸的。

「僕」と「君」が互いに遠慮していることや、一定の距離から近づけていないことを明らかにしている。

さすがACAねさん。こういう言い回し大好きです。

冷めた皮膚を継ぎ足す

というのは、

なんとか君との関係を保っている

ということを伝えたいのでしょう。

だから、それに“生かされていた”とあり、君との繋がりこそが大儀であるから「正義」と語っている。

正義の形は様々

そっと揺り起こしても 何も変わらぬ存在を
大切に しすぎてしまうから
きっと これから先 もっと綺麗な文字で
拾い集めるんだろうな

作詞作曲:ACAね

ここでは

君との記憶を大切にしていること

が表されている。

主人公は君との記憶を、
ほっといたら色褪せていくものと危惧し、
テキストに置き換えているのかも知れない。

だから

文字で拾い集める

とあり、君への想いに終わりはないから、字が綺麗になる(練度が上がる)と言っている。

悪いこと してなくても
秘密を隠し通すことが 正義なら
青い風声鶴唳 押し込んで
いつでも帰っておいでって
口癖になってゆくんだ

作詞作曲:ACAね

誰かのためになる嘘もある。

だから、本音を我慢する(隠し通す)
ことが大切なときだってあるのです。

2番のBメロは歌詞のストーリーとは
逸脱したような形になりますが

「正義」にはいろんな形がある

という教訓を感じました。

また、風声鶴唳とは、
おじけづいた人が、
少々のことに驚くことのたとえ。

歌詞の情景から何となく見えてきた
キャラクターイメージですが

主人公は控え目で消極的。

人間関係に怖気付きながらも、
必死に相手を気遣って、
立ち回っているのでしょう。

ここは共感性が高いのではないでしょうか。

〈サビ2の解釈は割愛します。〉

突然のチャンス!しかし…

なんども話そうと
なんども瞑ろうとしても
途端に真っ白くなって
途端に伝えすぎちゃうね
今は単純に散々に願うのさ 傲慢でも精一杯の
「うんうん。」って君と僕で
喋ったね、夢の話で
くすぐったい笑みで今は全て

作詞作曲:ACAね

突然来た君と距離を縮めるチャンス!

しかし、望みすぎていたシーンであるが故に頭が真っ白になってしまう。
緊張して頭が真っ白になるやつですね。

真っ白になった頭だが、
せっかくやってきたチャンスだから、
ものにしようと言葉を放つ。

 

結果はもちろん空回り。

 

だから「うんうん」と頷き合える
慣れた関係を今は願っている。

異常なまでのもどかしさ

まだ 聞こえないで 終わらないで
抱きしめたいように
小さくなった声に 嘘がないように
ただ はシャイいだって 笑いあって さよなら差?
手遅れた言葉 誓って
冷めた皮膚だけ継ぎ足し手
生かされてた 浅い声の正義であるように

近づいて遠のいて 探り合ってみたんだ
近づいて遠のいて わかり合ってみたンダ
地下着いて 問い解いて 笑いあってみタンダ
チカヅイテ トーノイテ 巡り合っていたんだ

チカヅイテ トーノイテ サングリアッテミタンダ
チカヅイテ トーノイテ ワカリアッテミタンダ
チカヅイテ トーノイ十 ワライアッテミタンダ
チカヅイテ 十ー退イテ 巡り合ってみたんだ

作詞作曲:ACAね

ACAねさんの言葉遊びが光る。

最後のカタカナからは異常性を感じる。

異常なまでのもどかしさを主人公が感じていることや、何度も何度も君との距離を縮めようと試みていたことが背景として垣間見える。

まとめ

コミュニケーションが苦手な二人の物語
好きな人だからこそのもどかしさ
正義にはいろんな形がある
独創的な世界観から展開されるため、ACAねさんが伝えたい内容にどれだけ近づけているかは検討もつきませんが、人見知りな私にとってはかなり共感性が高く、親しみやすい歌詞でした。「ずっと真夜中でいいのに。」には考えさせられることも、感動させられることも多いです。

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